恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「私、こんなんじゃ卒業まで心臓がもたないよ!」
「頑張れ! 卒業したら俺が責任とってやるから」
先生は笑顔で手をあげた後、職員室の方へ歩いて行った。
先生、やっぱりこの前の言葉は夢じゃなかったんだね……。
笑顔だった表情が、自然と元の位置へと戻っていく。
私は、どうすればいいのかな?
どうしたいのかな……。
答えを焦らないって決めたのに、
近くに居る先生
手の届かないおまわりさん
二人のことが頭から離れなかった。