恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
溢れる想い
看護学校に通い始めてからの初めての週末。
普段より少しだけお洒落をして、先生と智子と喫茶店でお茶をしていた。
数日間会えなかっただけなのに、なんだかとても久しぶりに思える。
高校生の時は毎日顔を合わせてたからね。
だから、私と智子は離れていた時間のことを喋り出したら止まらなくなった。
先生はそんな私たちを見て、「女の子ってよく喋るな~」と半分呆れてる。
けど、先生の瞳の奥は嬉しそうだった。
私たちの話に時々口を出しては笑ってる。
「勉強は大変だけど、授業は自分が知りたいことばかりだから楽しいよ」
「いいな~。私なんて職場の先輩たちに文句言われっぱなし」
智子は下着メーカーの事務員として働いている。
同性の多いその職場は、かなり厄介なお局様たちがいるらしい。