恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
学校で勉強してる時も、友達と昼食を食べている時も、事件のことが頭から離れなかった。
授業が終わった夕方、帰りにお父さんの所へ行こうとしていた私のポケットの中で、携帯電話がブルブルと震えた。
あっ、一哉からだ……。
「もしもし」
『美樹、まだ学校?』
「ううん、今学校を出たところだよ」
『じゃあ、これから一緒にご飯食べない? 職員会議が明日に変更になったんだ』
「うん、食べる。どこに行けばいい?」
一哉の声を聞いた私は、今抱えていることを一哉に相談しようと思った。
一哉なら、きっと何か良いアドバイスをくれるはず。