恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「私ね、先生は美樹のことを救ってくれた人だし、良い人だって知ってる。
けどね、美樹には本当に心から好きな人と結ばれてほしい。やっぱり、初めては特に特別だから……」
真っ直ぐに私を見つめる智子。
智子は初めて体を結んだ時の苦い経験を忘れずに、その思いを私に伝えてくれてる。
「うん、ありがとう……」
微笑んだ私に、智子は微笑み返してくれた。
この笑顔を救ってくれたのは、拓也くん。
智子を世界一大切に想ってくれてる拓也くんなんだ……。
「私も一哉と、智子と拓也くんみたいな関係になりたいな」
「ふふっ、それはどうかな~」
「あー、二人のアツアツぶりを自慢してる~!」
近くの席にお客さんがいないことをいいことに、私と智子ははしゃぎながらパフェを食べ始めた。