恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
心臓の音が、体中から溢れてきそう。
一つひとつの鼓動が大きすぎて、呼吸まで不規則になる。
二人の重さにベッドが音をたて、私の体はビクッと反応した。
「怖い……?」
扉から入るリビングの明かりが、一哉の表情を薄っすらと照らしている。
心配そうに口を開いた一哉は、私のことだけを考えてくれてるんだね……。
私は静かに首を振り、もう一度唇を重ねた。
ずっと夢見てた
いつかおまわりさんとって……
おまわりさんの胸の中で眠りたいって……
だけど、もう……
今は違う
今は
今は――
先生……
一哉の温もりに包まれて
一哉を愛していきたい