恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
服を着た私は、一哉が準備してくれていた朝食を口にした。
白いマグカップに入ったミルクとイチゴジャムのトースト。
朝陽の中でとる初めての2人の朝食は、とても甘くて、幸せの味だった。
「俺、3時くらいにはには帰れるけど、ここで待ってるか?」
「ん~、ううん。お父さんのところに後で顔出すから帰る」
「そう? じゃあ、夕方デートしよっか」
「え……うん!!」
満面の笑みで言った一哉に、私は大きく頷いた。
ラブラブってこんなふうなことを言うのかな?
一緒に居たいって思えて、一緒に居ると安らげる。
会う約束をするだけで、心が満たされる。