恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




彼が手のひらに花びらを乗せた瞬間、


胸の奥で懐かしい音が響いた。







どき どき…


どき どき どき――‥














知……ってる。



私、知ってる……。












そう、彼はあんなふうに桜の花びらに優しく微笑みかける人。








彼は…





彼は……


















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