恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「美樹、一緒に帰ろう」
「ごめん。これから私、二者面談」
「あ、そうだったね。頑張って!」
「うん、また明日ね」
放課後、2年生になって初の二者面談をするために面談室に向かった。
面談っていったら、やっぱり進路のこと話すんだよね?
けど私、まだ自分のしたいこととか夢ってないよ。
話すことなんか何もないと思っている私を面談室で待っている鈴木先生。
私は溜め息をついてから面談室をノックした。
「入っていいよ」
ノックのすぐ後に鈴木先生の声が聞こえて、ドアを開けると全開の窓の前に立っている鈴木先生がいた。