最低彼氏。


『ほら…立てよ。』


蓮は手を差し延べる。


悪戯っ子な笑顔で。


このギャップにアタシは惹かれてるんだ…。


蓮の細い手をつかんだ。


『なーんてな!』


『きゃーっ…』


蓮がいきなり手を離したのだ。


そして…アタシはまた尻餅。


我ながら…この格好悪さに泣けてくる。


『蓮なんかだいっきらい!』
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