タイムカプセル続編 ケッペキショウ女とウンメイの二人
刺さりどころが悪かった私は、


右手が使いにくくなり、


針に糸を通したり、縫ったりするのが出来なくなった。


細かいことが、出来なくなってしまった。


私の将来のユメは、服づくりだった。


それが出来なくなってしまったんだ。


その日を境に、私は男が怖くなった。


いや、恐くなったんだ。


普段から、男子は少し怖いと思ってた。


でも、あの事件のせいで、恐ろしいと思うようになってしまったんだ。


「お母さん、お父さん、真弥ねぇ、紗弥ねぇ、行ってきます」


「いってらっしゃぁーい」
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