夏の想
「そーだね。結構やった…。でも、楽しかったね?雪ちゃん」


「うん!楽しかった!」


「たーだいまー」


「お帰りー!春にい!」


「お帰り。春君」


今帰ってきたのは、お兄ちゃん。


本名、春芽。


「お前らまた、テレビゲームやってたの?疲れねえ?」


「疲れたよー!ほんとっ!でも、楽しかった」


そういうと、私は微笑んだ。


春君は、本当のお兄ちゃんじゃない。


雪ちゃんのお兄ちゃん。


私は、元々一人っ子。

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