夏の想
「本当、よくやるなぁ。ナツも、ユキも」


「エヘヘ♪」


と、雪ちゃんは、笑った。


皆さん、少し思っただろうが、皆、名前に芽が付いている。


それは、モチロンたまたまである。


その話で盛り上がったお父さんとママは、それからよく会うようになった。


それで、恋に芽生え、結婚した。


まぁ、結婚する前に、少し一緒に住んでみたから、そんなに結婚してから変わりはなかった。


変わったのは、物が増えたこととか、いろんな顔があったりとか…そんな感じ。


「あ、母さん、風呂、開いてる?」


「あー、開いてるわよ。入るなら、さっさとね」


「わーってるって」


そういうと、春君は、二階、つまり、自分の部屋にバッグを置きに行き、スウェットに着替えて降りてきた。

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