夏の想
「何で?」


「ナツがいたから」


「私?」


「そ。ナツ。俺、ナツに一目ぼれしたもん♪」


「私も、エイに一目ぼれしたよ?自己紹介のときには、もう好きになってた」


「じゃ、付き合ってください」


「でもね、エイ、私、浮気したら、すぐに別れ話しちゃうし、嫉妬深くて、エイが他の子と喋ってたり、電話とか、メールとかしてるの許せないし、一週間電話か、メールかなかったら不安になるし、あえないと泣きそうになっちゃうと思うし、それでも、いいの…?」


「モチロンじゃん!」


「じゃぁ、オッケーです」


私は、少しうつむき加減で、答えた。


正直、恥ずかしかった。けど、やっぱり嬉しかった。


「カップル誕生~!」
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