夏の想
「いいけど?」


「うん。わかった」


と、二人のオッケーの言う答えを聞き、私とヒロは、二人の自転車の後ろにまたがった。


私は、エイのお腹に腕を回す。


そして、背中にぎゅうっと、掴まった。


「ははっ。ナツ、温かいなぁー」


「そんなことないし!エイが冷たいんだよー」


「じゃぁ、ナツが、温めてくれよなっ」


「ガクって、背中大きい…」


「当たり前だろー。男なんだから。ヒロのこと、抱きしめたらすっぽり腕の中に入るな。絶対に」


「うん。いつか、抱きしめてね」


「あぁ。近いうちになぁ」
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