夏の想
型抜きが終わって、私は雪ちゃんの部屋に行く。


「なっちゃん!雪芽ね、勉強わからないところがあるの。教えて!」


「いいよ。何?算数?国語?」


「算数ー。でね、ココなの」


私と、雪ちゃんは仲がいい。


普通の姉妹のように。


お風呂だって一緒に入るし、一緒に寝たりもする。


途中まで一緒に学校行ったりするし。


帰りに迎えに行ったりもするし、買い物に行ったりもする。


プリクラ行ったり、ゲームセンター行ったり。


普通に、友達と行くようなところにも行く。


「なっちゃぁん?どーしたの?」


「ううん。なんでもないよ。ココはね、…」


「そっか!雪芽、納得!勉強終わりぃ」


「わかった?じゃぁ、雪ちゃん、プリクラとって、買い物行こうか」


「行くー!」


私のお父さんは、車の会社の、社長かなんか。
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