夏の想
慣れない手つきで服を着る。


左手が使えない私は、着替えに少し、時間がかかる。


ワイシャツを着て、ゆっくりだけど、ボタンを留める。


そして、スカートをはく。スカートはチャックだからすぐにはけた。


そして、ハイソックスを、時間をかけながら履く。


「ママぁー!」


「はいはい。どうしたの?」


「リボン付けられないんだけどっ!」


「貸してごらん。ママが付けてあげるから」


そういうと、ママはリボンをつける。


「さぁ、朝ごはん、食べましょ」


「うん」


私は、目玉焼きを、ペロリと食べてしまった。


そして、ヨーグルトをスプーンでぱくぱく食べる。


最後に、オレンジジュースを飲んで、


「ごちそうさまでしたっ!」


と、言った。
< 55 / 114 >

この作品をシェア

pagetop