夏の想
そして、ゆっくりと自転車をこぎ始めて、琉璃は、学校へと向かった。


私は嬉しくてしょうがなかった。


指輪は、シルバーに、ピンクのダイヤが付いているものだった。


「おはよー!」


トンッと、セナが、私の背中を叩いた。


「腕、大丈夫?大変だったね。私、その時教室にいて、わからなかったんだけど」


「本当。ドラマみたいだよ…。でも、助かって本当によかった!」


後ろから声が聞こえてきて、振り向くと、アリサがいた。


「うん!あ…ヒロは…?」


「あぁ、なんか、風邪ひいたみたいだよ」


「そっか」
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