夏の想
私は、二人と一緒に教室に向かった。


「あっ、そだっ!私たち、先に行かなきゃいけないんだった!!!」


「本当だ!行かなきゃ。ご免!教室で待ってるね」


そういうと、2人はパタパタと、上靴を鳴らしながら、走っていってしまった。


「?」


私は、不思議に思いながら、教室に向かった。


ガラッ!

パーンッ! パンッ! パパンッ! パンッパンッ!


「へっ…?」


「大成功っ!!!」


「あ、りさ?セナ?」


「今日、退院してから初めての登校でしょ?先生もオッケーって言ったからさ!」


「パーティーにしてみよっかなって思ってさ」


教室の中を見渡す。


黒板には、退院オメデトウ!!!と、書かれてあった。


そして、色とりどりにデコってあった。


「皆、アリガト!」
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