夏の想
~放課後~


「本当、嬉しいなぁー」


私は今、琉璃の自転車の後ろ。


「お前、カバン、パンパンすぎだし…」


「仕方ないじゃん♪退院祝いでくれたんだもん。皆が。一番嬉しかったのはあれかな」


「…」


琉璃は、少し不機嫌そう。気づいていないみたい。


「指輪」


そういった瞬間、琉璃は、後ろを見た。


「お前、他の男に指輪貰ったのか!?」


「……アハハッ!琉璃、鈍感!琉璃がくれたやつだよ?」


「えっ…///」


耳まで真っ赤になっている琉璃を見て、私はクスッと笑った。


「なぁ、夏芽、うち…くる?」


「…行く!」


そして、琉璃の家に行った。


「あ、そうだ…。うちに電話しておくね」


「おぅ」

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