夏の想
「俺も疲れたっつーの」


「ははっ。ってか、早すぎた気がする…」


「夏芽がいいって言ったんだろぉ?」


「でも、初めにそんなことやり始めたのは琉璃だもん!」


「確かにそうだなぁー。でも、ヤル寸前の夏芽の涙目、誘ってたわぁー」


「!!!誘ってないもん!本当にちょっとだけ、怖かったんだもん!」


「わーったって!」
訳 わかったって!


「でも、終わった瞬間、私寝てたなぁ」


「俺も寝てた!何せ初めてだしなぁ」


「琉璃って初めてなのっ!?」


「え…そうだけど」


「上手だったよ?私も初めてだったけど、初めしか痛くなかったし」


「マジ!?よかったぁ。夏芽の初めては俺が貰ったぜ?」


「…。それ言わなくていいっ!」


私は、赤面した。


「テレてる夏芽、かーわいい♪」


「恥ずかしいじゃん!もうっ!」


とか言いつつ、実は嬉しかったんだ。
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