夏の想
「わかってるよ!」


初めは、プリクラをとりに行く。


「雪ちゃん、笑ってよ?」


「うん!雪芽、思いっきり笑う!」


縦プリや、横プリをとり、落書きをする。


雪ちゃんは、変なことを(ヒゲをつけたり)すると、怒るから、可愛く、姫っぽく仕上げる。


雪ちゃんは、未だに、どうやったらいいのかわかっていなくて、ハートや、星、リボンなどの、スタンプを押していた。


「雪ちゃん、カワイく出来たね」


「うん!カワイイ!雪芽ね、家に友達呼んだときにね、プリクラ見せてって言われるの。でね、見せたらカワイイねって言われるの!お姉ちゃん、連れて行ってくれていいなて言われるの!優しくて、オシャレで、いいなって言われるの!凄く嬉しいよ。雪芽、なっちゃんがお姉ちゃんでよかった」


雪ちゃんは、私が実のお姉ちゃんじゃないってことは知っている。


だから、なっちゃんって呼んでる。


そして、私がどうして雪ちゃんって呼んでいるのかも知っている。


実の妹じゃないから。

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