夏の想
「おっはよー!」


「おー、なんか今日、いつもよりオシャレじゃん」


「うん!昨日、アリサとセナと買い物行ったんだ」


「そっか!可愛いよ」


琉璃は、私の頬にキスをする。


骨折してるときにやっぱり二人乗りは危ないってことで、歩いていくことにした。


「じゃぁねっ!また帰りね!バイバイ」


私は右手で手を振る。


ガラッ


「アリサっ!セナっ!つけてきたよん♪」


「おぉー!オソロじゃぁーん」


「あはっ!皆、昨日言ったとおりだね。なっちゃんはお団子、アリサはポニーテール、私は左耳の下で巻き巻き」


「あっ、そうだ!私、ちょっと行くとこあるんだ。行ってくる」


私は、ゆっくりと走り出した。


こけると怖いから、ゆっくりだけど…。


少しずつ、スピードを上げる。


少し早歩きをしたり、走ったり、いろいろなことをしながら。


あるところへ―。


ある場所へと、私は向かった―。
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