夏の想
あの時、だからあんなに寄ってたんだ…。


「あっ、ねぇ!万引き見てた奴、いたらどうすんの?」


「わかったら即行虐めるっしょ」


「だよねっ!」


「でも、近くに誰もいなかったし大丈夫でしょ」


「ってゆーか、いても寄ってたしわからないって」


ドクン ドクン


と、心臓が波打っている。


知ってしまった…。


「あ、もうそろそろ予鈴なるんじゃん?どっか行こうよ」


「そうだね!」


そういうと、四人の不良+ヒロは、どこかへ行ってしまった。


私は、その五人がどこかへいくと、すぐに教室に戻った。


「おぅ!お帰りっ」


「何かされたとかないよね!?なっちゃん!」


「大丈夫だよー!心配かけてご免ね!」


「ううん。ナツが無事なら大丈夫」


「もうそろそろ、授業始まるよっ!」
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