夏の想
「うん!そうだね!あ、ねぇ、今日、家きてくれる…?」


「?いいよ?じゃぁ、帰ったらすぐ行く!」


「私もすぐに行くよ!待っててね」


「有難う」


私はそういうと、すぐに席へ戻った。


「どうしたんだろう?なっちゃん…」


「さぁ…?でも、今日、家に行ったらわかるでしょ」


~放課後~


ピーンポーン


「あっ!いらっしゃぁーい!」


「お邪魔しまぁっす!」


「お邪魔します」


アリサもいつもどおり、元気で、セナもいつもどおり、大人しい。


「あのね…。私、聞いちゃったんだ。あの五人が、万引きしたことを―」


「え? 嘘…。あの、デパートにいたときの…」


「そのこと、誰かに言ったの?」


「ううん。言ったら、虐めるって言ってたし」


「このこと、どうするの?」


「やっぱり…。黙っておくしかないよ。そのうち、わかるよ。絶対に、繰り返すもん。あの五人なら」
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