夏の想
「セナは?」


「私?私は、普通に一緒に帰ってるぐらいだけど…」


「デートとかしないの!?」


「えっ、うん。そういうの、あんまり好きそうじゃないもん。夜也…」


「自分から誘いなさい!」


アリサが命令のように言う。


「ヤダよぅ。恥ずかしいもん」


恥ずかしいというのが、いかにもセナらしくて可愛い。


「ナツはデートとかするでしょぉ?」


「モチロンじゃん!デートしないとか悲しいもん」


「お泊りはぁー?」


「まだですぅー!しかも、今は出来ないっての!」


「誰もそんなこと聞いてません!変態ナツー!」


「っ、アリサぁっ!!!」


「ご免ご免。調子に乗りすぎた」


エヘヘと笑うアリサ。


そんなことを言われても、やっぱり許してしまうのは友だちだからかな?
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