夏の想
~次の日~


「大変大変ッッ!!!やばいって!まっ、、まひ、まひろ、麻尋が…。ハァハァ…」


「ちょっと、時雨、落ち着いてよ」


時雨の親友、輝歩が言う。


「あ、あのね、麻尋がね、警察に、なっちゃんを突き落としたって自首したって…」


「えっ!?」


ガタッと、私は椅子が倒れそうな勢いで立つ。


「理由は…合コンのときに、好きだった人が被ってて、なっちゃんと付き合っちゃったからなんだって…」


「ヒロ……………。ヒロは、そんなことしないよ」


「でも、ナツ、ヒロは自首した。それは、自分から罪を認めたの。私たちは、どうこう言えないよ」


「うん。わかってる。でも、でも信じられない」


「なっちゃん…。私も、まぁちゃんがするような気はしない。でも、自首したからには何も言えないよ」


「セナ…。アリサっ………」


私は、二人の肩に寄り添うようにして泣いた。


辛くて、悲しくて、ありえなくて、信じられなくて…。
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