夏の想
今日は、一年生は帰ることになった。


「ただいまー」


「あらっ、早かったわね!どうしたの?」


私は、また目尻が熱くなって、ジワッと涙が出てきた。


「ご免ね。ママ。また話、するから、今日は…。ご免ね」


そう言うと、私は、自分の部屋に行った。


ガチャッとドアの鍵を閉める。


そして、ドサッとカバンを床に落とす。


それから、私は、ペタンと床に座る。


「うっ、ヒック。ふぇっ、うぅっ。グスッ」


「なっちゃん!ちょっと部屋入っていいー?」


「あ、うん。いいよ」


私は、部屋の鍵を開ける。


「あっ、なっちゃん、これ可愛いー!」


そういうと、雪ちゃんは、私の、アリサとオソロで買った、ブレスレットを取った。


「ねぇ、なっちゃん♪これちょーだい?」


「ダメ!これはダメなのー」


「お願い!ちょーだいよぉー!」
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