夏の想
「なんでっ…。何で私ばっかり…」


「何で私ばっかりなのよぉ!!!」


私は、制服のまま、家を出た。


私は、家を出ると、しゃがんだ。


そして、公園まで行くと、入り口一番近いベンチに座った。


どれくらい時間が経ったのだろう。


起きると、私は部屋の中にいた。


「………めっ!な…め!夏芽!」


「………ん?る、り?」


「大丈夫か?お前。俺が帰ってる途中、公園で顔色悪そうで、寝てたぞ?」


「ご免…ね」


「お前、今日は泊まっていけ」


「ご免っ。ご免ね、琉璃っ」


「いいって。な?付き合ってんだし?(笑)」


ガチャッと、琉璃のお母さんが入ってきた。


「あらー、夏芽ちゃん起きた?大丈夫?今日は泊まっていきなさいね。あの時間に家にいないのは、家出くらいでしょ?」


「スイマセン…」


「いいのよ!琉璃、変なことしないのよー」


そういうと、琉璃のお母さんは部屋を出て行った。
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