ボクの中のキミが
第三章
僕は今、機嫌が悪い。 

謎の事件ファイルの資料を引き受けて一週間経ったものの、どうしていいか全く分からない。 

「哲太、頑張るんじゃぞ!」
そう言った笑顔のじいさんを思い出して、溜め息をついた。 

今日はもう疲れた。 

家へと歩み始めた時だった。 
向こうから、随分と派手な格好をした少年が歩いてきた。 

見ない顔だ。 
不良か? 
嫌だなあ…
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