天の涙、太陽の花
第2話 無理矢理
「?うん」

BV店と言えば、この辺りでも指折りのホストクラブ。
誰に聞いてもすぐわかるような事を聞き返した私に、隆志は少し疑問を持ったように返答した。


ホストって…誰にでもいいカオして、それで悪気もなく女の人たちにどんどん貢がせる仕事じゃない!
もう、男の人って最低!!



「…失礼します」
「は?ちょっと待てよ」

帰ろうと中腰になった所を腕を掴まれた。

「離して下さい!」
「何をそんなあからさまに…」


別に彼に対しての悪態ではない。そんなちゃらちゃらした人に引っ掛かる自分に対しての気持ちの八つ当たりをしている事が自分自身よくわかっていたので、その恥ずかしさからうつむき黙っていたが、いきなり核心をつかれた。

「あ、もしかして男にフラれてー…、それでもう男の人は信じられな~い、っていう「違います!!」

まだ隆志が言い終わっていないにも関わらず、つい大声で否定してしまった。すると、彼はニヤニヤした面持ちでこう言った。


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