**confection**



頑張って勉強にスポーツに打ち込んで下さい。


なんて言って話を括った校長の言葉に、よくもまあ次々と話す言葉が浮かぶなあ〜なんて感心する。


そりゃ、勉強するために進学したんだろうがよ。


スポーツにも力を入れているこの学校には、いかにもと言うようなガタイのいい奴らも居る。


別にどうでもいいなら、それなりの学校に行くか進学すらしないだろう。



立ったり座ったり繰り返しているせいで、寝る暇もなかった。


みんな先輩達が居るせいか、表情が硬い。


そんな中、前方を見ると先ほどの大阪人(仮)が担任に頭をこつかれていた。



変わったヤツだな……。



こーゆう時は大人しくしてればいんだよ。変に目を付けられるよりは賢いだろうに。




「なあなあ……」


「……は?」



突然背後から掛けられた声に、間抜けに返事をしてしまった。


コソコソと耳打ちするような声にチラッと振り返り、また前を向き直った。


えーっと、俺の後ろは………誰だっけ。


後ろの男子は、俺よりも背は低く、少し明るく染めた髪はいかにも染めたてですと言うように馴染んでいない。



「松風でいいか?」


「あ?あぁ…別に」



どーでもいいけど。



「松風ってさ、唯ノ瀬さんと仲良いの?」



………は?



まだ幼さの残る声と、大人っぽさの中にあるあどけない笑顔が蘇る。


「……なんで」
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