**confection**



進学校も何も関係ねーなあ。



そんな事を考えながら、俺はあんなんには絶対ならねぇ!!と決意したのだった。



「おし、今日はこれで終了だ。明日簡単な自己紹介してもらうから、少し考えとけよ〜。では解散っ!!」



げえ〜…めんどくせっ。



ガタガタと席を立つクラスメートをよそに、眉を寄せて担任を睨んだ。


視界の中に大阪人(仮)がクラスメートに絡んでいる姿が目に入り、何気なくそんな様子を眺めていた。


……帰るか。



そう思って鞄に手を掛けようとした時だった。


「なぁー!!一緒に飯食い行かねー!?」



突然掛けられたにぎやかな声に、驚いて顔を上げた。



「……俺?」


「俺!!行こう!!」



目の前には、大阪人(仮)と宗太と呼ばれていたクラスメートに、何だか困ったようなひきつるような顔をした男子が並んでいた。



チラッと隣に視線を向けると、帰る素振りも見せないももが、また窓の外を眺めている。


「おし!!君!!君も行こうではないか!!」


「……えっ?なに…」



俺の視線に気付いたのか、大阪人(仮)がそんな事をももに向かって言い出した。



突然声を掛けられた事に、戸惑ったように目を泳がせている。


まだ教室には生徒が残っていて、それぞれがまとまって何かを話していた。


どう返事をしたらいいのか分からない。てゆーか誰だよ。


みたいな視線を向けているももが、何だか面白い。



「ももーっ!!!!お待たせ〜〜っ!!!!」
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