**confection**
surprised
どうもこうも、俺は俺自身をコントロールできなくなっているらしい。
昼からの午後の授業は上の空で、ぼけーっとする俺は何度かセンセーに怒られた。
ももの告白騒動と言えば。
休み時間にすんなりと解決して終わった。
「で?断ったんだろ?」
「え!!うっ?…う、ん」
「るぅが出てこなかったらどうしたんだよ〜」
宗太のストレートな言葉に対して、ももは答えにくそうに答える。
でも、更に追い討ちを掛けたような龍雅の言葉には、俺が驚く羽目になる。
やっぱりぼんやりと考え込んでいた俺は、慌てて顔を龍雅へと向けた。
楽しむような口振りに、意地悪そうな顔。
俺をヒヤヒヤさせたいんだろうな、なんて思わずにはいられない。
「どうした…って…どうもしないよ」
「困ってたクセに〜♪」
「もお!!いいじゃん!!もう終わり!!」
ももの真意は分からないまま、結局この騒動はもも自身によって終結させられた。
あれだけで、あの先輩が諦めたかは分からないけど。
そう思うとやっぱりモヤモヤするが、今は考えたくなかった。
まだ、栗本の話も終わっていない。
そう思うと、頭を抱えたくなってしまう。
「ちょっとー龍ちゃん!!美春のももいじめないでよねっ!!」
「美春、俊が妬いてる妬いてる」
美春のように、素直に気持ちを言葉にできればどんなに楽だろう。
でもやっぱり、俺はまだ気持ちを決めかねている。
俺は、どうしたらいいんだ。