**confection**
これは…俺か?
順番からして、次は俺が自己紹介しとくべきか?
そう思い、目線だけで様子をうかがってみた。
予想通り、龍雅の目は俺に向いている訳で、何となく一度咳払いをして口を開いた。
「…えーっと、松風瑠衣斗。よろしく」
「いよーっ!!男前〜っ!!」
まじでどっからんなテンション上げれんだよ……。
俺は苦笑いするしかできず、曖昧に目線を外した。
何でこんな事なってんだ?
……何か…合コンみてえじゃねえか?
………にしては男女の比率もわりぃよなあ。
てゆーか、だとしたらコイツ(大阪人)相当飢えてんのか。
勝手に決め付けてしまえば、あとはただの女に飢えてる男にしか見えない。
でもそれは…きっとフリ。
理由は分からないし、ましてやその理由は聞くつもりなんてないけど。
盛り上げる為には自虐的すぎるその姿は、俺には無様にも、間抜けにも見えなかった。
むしろ、その逆だった。