**confection**



「和風ハンバーグセットお一つと、ジャンボハンバーグセットの大盛お一つと、日替わりランチの大盛を三つと、普通サイズの日替わりランチをお一つ。以上でよろしいでしょうか」


「おっけーで〜す!!」



元気よく答えた龍雅の返事を聞くと、店員は軽くお辞儀をして席から離れていった。


そのまま流れるように、全員でドリンクバーへと流れ込む。


龍雅だけ、何だか奇妙な色のしたドリンクを片手に、ニヤニヤとしながら席へと戻っていった。



……お約束すぎるだろう。



俺は普通に烏龍茶を入れると、美春とももが二人でオレンジジュースをグラスに注いでいた。


美春と並んでいる姿も、やっぱりももの方が断然小さい。


多分、美春は普通の女の子と変わらない標準ぐらいの身長なんだろうけど、ももと並ぶと背がやたら高く見える。



ちっちぇー。146?だっけ。俺と余裕で30㎝は差があるな。



「どうした?」


「え?あ、ああ…いや、ももちっちぇーなと思って」



そう言った俺の言葉に、宗太が視線を向ける。


何となく、ももを見ていた所で声を掛けられ、何故か動揺した。


何なんだよまじでよお〜……。都会の空気にでもやられたか。


「あ〜…だな。まさか主席とは見えねえけど」


「間違いねえ」


宗太の言葉に、思わず深く頷く。


そうだった。あの時は本気でびびったんだ。


あんなちっせー頭の中に、物凄い数の数式やらなんやらが詰まっていると思うと、圧倒される。



「なに?一目惚れでもしたのか?」










ひとめぼれ?









「はぁ!?何でってちげえ!!」


「ふーん?そうかあ」



はあ〜〜〜!?
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