**confection**
自分でも分かる程、顔が熱くなるのが分かった。
明らかに動揺を隠し切れてない。とゆーか、そもそも何で動揺して、何でその動揺を隠す必要があるんだ??
………なんでっ。
「はいはい、ほら戻るぞ〜」
「…おう」
コイツも……何モンだ!!
何だかすっかり馴染んでしまい、宗太のしっかりとしてのんびりとした性格により、何を言われても反発心すら生まれない。
「おっせえよ〜。寂しかったじゃねえかよ〜」
「キモい事ゆーな」
なるほど。龍雅がこんなんだから余計に宗太がしっかりするんだ。
席には、俺と宗太と龍雅だけしか戻って来ていない。
何となくドリンクバーの辺りに顔を巡らすと、何だか不思議な光景が広がっていた。
目がキラキラしてる…何だアレ。
俊を見上げる美春の瞳が、何だかやたらキラキラして見える。
それに、心なしかほっぺが赤い…気……が……………………………ははーん。
「ありゃー落ちたなあ」
「うっそまじ!?」
ハッとして前を見ると、宗太と龍雅がじっと同じ方向を見ていた。
また……見られてたのか!?
まあいいや、今はいい。うん、落ち着こう。
「やっぱり…だよなぁ」
「それしかねーだろ?」
「うおー!!!!盛り上がってきた〜〜!!!!」
あなただけです。
俺の言葉に同意した宗太はよしとして、もうこの際龍雅はほかっておこう。
そしてそんな中ももは、美春と俊をチラチラと見比べ、何か納得したように美春で目を止めると意味ありげに笑いを堪えた。
こういっちゃなんだが、やっぱり人の恋路って面白い。
と言うか、俺の場合当人たちの反応が。かな。