**confection**
ナイスー!!ももたろう!!
「タイプ…タイプかぁ〜」
軽く眉を寄せて、考えるように俯いた。
よく見ると、なかなかのイケメンではないか。
「ん〜…元気で明るい子…かな?」
元気で明るい子…正にそれは美春の事を言っているではないか。
「あと…」
「あと?」
まだあるのか。でも何かいい感じじゃねーか?
そう思っていた俺は、次の俊の言葉に思わずフリーズした。
「ショートの子かな」
「…………」
ショート………。
思わず美春に視線を向けると、眉がハの字になっていた。
そうなんだ。美春の髪はどちらかと言うとロングだ。
「…へ、へえ〜!!何でショート?ロングの方が良くね!?色っぽいし!!」
どもりながらも、龍雅がそんな事を言った。
さり気なく美春のフォローをした龍雅に、なかなか頭の回転が早い奴だな〜なんて感心する。
「ん〜まあ…でも、綺麗より可愛い方が好きだから……ショート?」
髪の長い短い関係なくないか?とは思ったけど、まあ確かにそんな気もしないでもない。
「そーなんだあ…」
ポツリと言った美春は、明らかに落ち込んでいる様子だ。
あ〜…こりゃ〜重症だな。