**confection**



ナイスー!!ももたろう!!


「タイプ…タイプかぁ〜」



軽く眉を寄せて、考えるように俯いた。


よく見ると、なかなかのイケメンではないか。


「ん〜…元気で明るい子…かな?」



元気で明るい子…正にそれは美春の事を言っているではないか。


「あと…」


「あと?」



まだあるのか。でも何かいい感じじゃねーか?



そう思っていた俺は、次の俊の言葉に思わずフリーズした。


「ショートの子かな」


「…………」



ショート………。



思わず美春に視線を向けると、眉がハの字になっていた。


そうなんだ。美春の髪はどちらかと言うとロングだ。



「…へ、へえ〜!!何でショート?ロングの方が良くね!?色っぽいし!!」


どもりながらも、龍雅がそんな事を言った。


さり気なく美春のフォローをした龍雅に、なかなか頭の回転が早い奴だな〜なんて感心する。



「ん〜まあ…でも、綺麗より可愛い方が好きだから……ショート?」


髪の長い短い関係なくないか?とは思ったけど、まあ確かにそんな気もしないでもない。



「そーなんだあ…」



ポツリと言った美春は、明らかに落ち込んでいる様子だ。



あ〜…こりゃ〜重症だな。
< 30 / 249 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop