**confection**
「面白いからこれで良いんじゃない?」
「面白いだとう!?俊にはこの芸術が分からんのか!!」
「美春も分かんない!!」
「こ、この毒舌バカップルめが〜!!!!」
近付いて様子を眺めると、そんな俺の横にももが並ぶ。
若干顔が強張りつつも、可笑しそうにそんな様子を見るももに、やっぱり顔が緩んでしまう。
素直とゆーか、隠せないっつーか。
しばらく黒板の絵?落書き?で盛り上がり、宗太がカメラの用意をしにかかる。
生徒用の机じゃ低すぎるので、教卓を離してそこにカメラを置くと、カメラを覗き込む。
「ん〜…おし、こんくらいかな。セルフタイマーするから、並べよ〜」
「ほれ!!バカップルは真ん中じゃ!!」
さっさと並べられてしまった美春と俊だったが、それでも嬉しそうに笑っている。
対してももは、やっぱり顔を引きつらせていた。
「…ねえ、私変じゃない?」
「うん。すっげえ顔してる」
素直に笑っとけばいいのに…。
なんて不思議に思っていると、今度はももの眉間に皺が寄った。
…えっ?
俺何か変な事言ったか??
「違うっ。髪とか制服とか!!」
「…あ…あぁ、大丈夫」
うん…女ってよくわっかんねえ〜。