**confection**
be at a loss
昼下がりの午後、昼を済ませた休み時間に、俺は机でうなだれていた。
高校生になっても…体力テストなんてあんのか……。
中学から既に喫煙していたせいか、体力がない。
瞬発力はあっても、持久力がないんだ。
俺の体はおっさんか。
「なんだ〜?るぅバテてんの?」
「おう。俺はおっさんだ」
今日は1日を通して、グラウンドやら体育館で運動させられる。
午後からの1.5㎞の持久走に、憂鬱になってしまうのは言うまでもない。
食後の運動は体に悪いじゃんか。
せめて午前中が良かった。
「あぁ…やだなぁ…お腹痛いのに」
同じく憂鬱そうに溜め息を吐くももが、何だか心配になる。
「体調悪いのか?」
だったら無理しない方が……。
「なんだ。生理か?」
龍雅の言葉に、思わずギクリとする。
おいおい。デリカシーの欠片もないような言葉を……。
オープンな子ならいいが、こう…抵抗のある子なんかだと怒り出したりするし…。
「なっ…」
「え、まじか当たり?無理しねえ方がいんじゃねえか?」
顔を赤くしながら言うももとは対照的に、表情なんて変わらないまま言う龍雅に、宗太もげんなりとしたように龍雅を見る。
あ〜…これは後者だな……。
にしても…コイツ相当女慣れしてるな。
「さ、最低ー!!」