都市伝説~メリーさん
その後すぐに電話はきれたが健太は再びかけなおす事はなかった。
言い負かしてやろうとしたところを逆にコチラが言い負かされたからだ。
すると健太は「卑怯者」とギッシリ書かれてあるノートをビリビリと破いた。
それでも気がおさまらず今度は本棚を倒した。
(畜生!)
そしてあるものが目にはいった………。
Wii
親にせびっても買ってもらえなかった。
素直な弟には買ってあげても俺には買ってもらえなかったゲームのWii
メリーから貸してもらった金で買った。
当然金は返さなかったし返すつもりもなかった。
Wiiが手にはいった時は本当に嬉しかった。
両親からはどうやって手にいれたのかと訊かれたが懸賞に当たったと嘘をついた
どうだくやしいか?
俺がWiiを手にいれたのがくやしいか?今考えればWiiを手に入れた事も当然嬉しいがそれ以上に父さんと母さんにみせつけてやった嬉しさの方が強かったのかもしれない。
健太は近くにあった金属バットでWiiを叩き割った。
俺が悪いと言うのか?
―なにもかも全て俺が悪いとでも言うのか?―
―メリーが死んだのは俺ひとりだけが悪いわけじゃない―
―それでも全て俺が悪いとでも言うのか?―
俺が怖いから皆俺に従った
本当は従いたくなかった。
だけど従ってしまったんだろう?
おまえたちが悪いじゃないか。
俺ひとりが悪いわけではないんだ。