都市伝説~メリーさん
その時



健太の携帯電話が鳴った。 



誰からかは分からない。


非通知と表示されてる。 

誰だろうと思いとりあえず電話にでた。



「も……もしもし」 


テレビの砂嵐のようにザー…ザー…という音がした。


そしてあいつの声が聞こえた。


〈アタシ、メリー…イマ…アナタノオウチ二イクトコロ〉 

そして電話は再びきれた。



「うわぁぁぁっ」


思わず携帯電話を叩き割ってしまった。


にもかかわらず 



~ピピピピピピ~ 


と再び携帯が鳴った。 



「叩き割ったはずなのに…なんで……なんで」 


携帯は無視をしつも鳴りやむ事なかった。 


「やめろっ!やめろやめろっ!いい加減にしろっ!リョウタの野郎これ以上俺をからかうと許さないからなっ」 



両手で俺は耳をふさいだ。 



それでも電話は鳴りやまない。だから俺は通話ボタンを押し腹の底から大声で怒鳴った。

「いい加減にしろ!リョウタ!こんな度の過ぎる嫌がらせが許されると思うな!!!!」



「―アタシ……メリー…イマ……アナタノオウチノゲンカンマエニイルノ―…」


俺はとうとう堪えきれず泣き叫んだ。



「ふざけるなぁぁぁぁ!!!!人をいじめてそんなに楽しいか?二度とかけてくるな!今度かけてきたら俺がお前を殺すからな!」








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