都市伝説~メリーさん
ようやく落ち着いた宏くんは自分から進んでカンコーヒをおごってくれました。
ふたりでベンチでカンコーヒーを飲みながら冷たい風にあたりました。
すると宏くんが口をひらきました。
「ごめんな美千留に甘えてしまうなんて…」
「気にしないで…」
「本当は俺が美千留を守らなきゃいけないのに」
「ううん…わたし嬉しいよ」
「え……?」
「こんな弱い部分をみせるのってわたしだけでしょ?」
「だって…美千留は僕の好きな人だから」
「わたしも好きよ宏くん」
わたしは宏くんにキスをしました。
「美千留………」
わたしの名前を呼びかけてくれて宏くんはわたしをそっと抱きしめました。