都市伝説~メリーさん



「二週間前のあの事だが…事前に俺たちはメリーに呼び出しの電話した。つまり着信暦が残ってるんだ今後警察が俺たちの所に来る可能性がある」 


「そういえば、誰の携帯でかけたっけ……?」


安子は皆に訊いた。



すると貴文が恐る恐ると手をあげた。


「僕の携帯だ………あの時………健太は自分の携帯持ってたくせに僕の携帯でメリーに電話しろって僕に命令した………まさか、最初から分かってて………」 

みるみると顔が赤くなる貴文……今にもコイツは俺を殴りかかってきそうな感じだった。


それを察したのか美千留がおちついてと貴文を落ち着かせていた。



こいつらは何も分かっていないようだったので俺が全員に教えてやった。


「よぉ貴文……お前なんであの時電話したんだよ……」 

「それは健太が………―


「俺が脅したとでも言うつもりか?」 


見事言い当てられた貴文は言葉をつまらせた。   

「嘘だとは言わない。でもお前、それよりも何とか自分は助かりたい、たとえメリーが犠牲になっても構わない自分が助かるのなら…って思ってる方が強いんじゃないのか?」 


誰も言い返す者はいなかった。 


「貴文だけじゃない。他の奴らもだ。悪いのは全部健太くんでメリーが可哀相だって思ってるだろ?そんなに仲間思いならお前らが身代わりになっても良かったんだぜ?バッカじゃねーの?この糞偽善者!おまえらも共犯だ共犯!」



かすかだが宏の拳がふるえていた。もともと争いが嫌いで平和主義の宏だったがさすがにこの発言には応えたみたいだが俺に殴りかかる事はなかった。 









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