都市伝説~メリーさん



「メリーにはクリスマスパーティーについて話し合ってるからあの空き家に来いって言ったんだろ?」

俺は貴文にもう一度確認した。

「うん…たしかに僕はそういうふうに伝えたよ…今までほっとかれてたからなのかなぁ…あいつ誘われた時は本当に喜んでたよ……普通あの空き家に来いって言われたら不審に思うだろ……」



「だから騙せたんだよ」


何気なく言った俺のひとことに奴らはまた信じられない……というような表情をしていた。



「健太………お前……それも全部わかってて……」

久々に声をきいた宏の声は擦れた声だった。

俺は真顔で答えた。

「当然だ。あいつはそれだけ純粋で俺たちを信じてたんだ!何の疑いもなく、それで俺たちは助かったんだ。メリーには感謝だ。それだけだ」 



そう言うと安子は俺の顔を引っ張たいた。 




「あんたって最低!せめて………せめて!罪悪感というものは感じないの?なんで………なんでそんな事がいえるのよ…………」



あの気の強い安子が初めて涙をながした。 






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