都市伝説~メリーさん



「嫌だ……僕は………」
僕は抵抗した。すると宏は手紙を僕に差し出した。


「これ、俺んちの郵便受けに入っていた」


封筒の中には手紙が一枚と三枚の写真があった。 

写真の一枚をみると僕は重度の吐き気に襲われた。そして他の二枚の写真も僕にとっては耐え難いものだった。メリーの写真だった。それは中学の入学式で撮られたものだった。あとの二は安子の普通の写真と僕が殺した後の安子の死体の写真だった。 


そして手紙には何者かからの脅迫文が書かれていた。

宏は頭を抱えた。

「こんなの……なぜ俺んちの郵便受けに入ってるんだよ。これもお前がやったんじゃないかと俺は疑っているんだ。例えそうじゃなくても、もう終わりだ警察に行こう…じゃなきゃ本当に誰かから殺されるぞ」



僕は怖くなった。


「僕はそんな事しない。誰かの悪質な嫌がらせだろ」
「じゃあ誰がこんな事するんだ。少なくともこの脅迫文を送り付けてきた奴はお前の後をつけている。こんな写真を撮って俺んちの郵便受けに入れるのは俺達の事を知ってる奴が他にいると言うことだ」



「そんな……そんな……」
僕はもしかしたらと思ったもしかしたら宏と美千留が僕をはめようとしてるんじゃないかと思った。 



僕はいつも誰かに振り回され利用される存在だった。 





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