都市伝説~メリーさん


退屈な授業がながく感じられた。こんな簡単な問題を何故こんな馬鹿な奴等に授業まであわせてやらなきゃいけないのか、もっと先に進んでいいのにと健太は思っていた。 

周りには寝ているものや教科書でごまかして漫画を読んでいる者もいた。

そんななか―ガラガラッ―と大きな音をたてながら教室の扉が開いた。


そこには貴文がいた。


皆一斉に静まり返った。教師と生徒達は皆、貴文を注目した。



「お……岡本くん?……」

教師おそるおそる貴文の名字を呼んだ。



何がどうなってるのか全くわからなかった。貴文には大量の血がかかっていた。
それが血だと気付いたのは岡本貴文が教室に来てからの数分後の事。血の臭いで分かった。気付いた時には既に悲鳴がきこえた。

きゃああああ―うわぁぁぁぁぁぁ―と教室は騒ぎになった。すると貴文は健太の方に目を向けた。そして貴文は健太の方に足を運んだのだった。


「おまえ…なんなんだよその血」

「……………………」貴文は口を開かなかった。そして次の瞬間だった。貴文がうぉぉぉぉぉ―と唸りをあげているような声をだしたのだった。そして貴文が健太の首を掴んできた。

慌てて教室から出るものもいた。すでに皆パニック状態だ。教師や生徒は慌てて教室から飛び出した。

そして今度は騒ぎにビックリし他のクラス生徒が貴文の姿をみて騒ぎだした。


こればかりは面白がって騒ぐ者はひとりもいなかった。


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