都市伝説~メリーさん
そして私たちがずっと一緒にいるようになってから半年が過ぎた頃。
ちょうどその頃私たちは少し険悪な仲だったのです。
最近じゃ貴文くんがせっかく美千留ちゃんに買ってあげたトゥシューズを私にぶつけてきたり。
せっかく貴文くんがくれたプレゼントをなぜ美千留ちゃんは突き返すの?
貴文くんはきっと美千留ちゃんが喜ぶと思ってこれをプレゼントしたんだよ?
そんな時に宏くんが「こんな関係をヅルヅル引きずってもよくないよ。こうなったらみんなでぱーっと旅行に行こう」と
こんな険悪な仲を何とかして取り戻そうと仲なおりをしようと私達は冬休みに皆で旅行に行こうという話で盛り上がってる時の事だった。
「旅行に行くんなら北海道あたりがいいわね」
美千留ちゃんは北海道を希望した。
「あ…賛成!僕も北海道でいいよ」宏くんも北海道を希望した。
「おれは海外に行きたい」
大あくびをしながら健太くんは海外を希望した。
「何言ってんだよ…海外はもっとお金かかるじゃん僕そんなにお金持っていけないよ」と貴文くんが不満を洩らした。
「大丈夫だって。メリーに金を払わせれば行けない事はないって…」
健太くんの発言に美千留ちゃん達はあいた口が塞がらなかった。
「ちょっと…あんたいい加減にしなさいよ」安子ちゃんは怒って健太くんを睨み付けた。
「おいおい…別にただで全額をメリーに払わせるつもりなんてないよ。借りればいいだろ?いつでも返せるし………な?メリー」
「う……うん……わたしお金ってあんまり使わないからそんなに急いで返さなくても」
「メリーそんな事言うと健太が図にのるって!」
安子ちゃんの発言に健太くんはムッときたようだ。
「なんだと?安子もういっぺん言ってみろよ」
「だって本当の事じゃない」
ふたりが睨み合ってたら美千留ちゃんが止めにかかった。
「ふたりとも落ち着いてよ!私たち仲直りする為に旅行の計画を立ててるんじゃない」