REAL
入学してから数ヶ月が経ち、
クラスでは女子のグループがいくつかできてくる。
そんなある日、
「ねっ、いこうよぉ!!」
「う・・・うぅん〜」
リサがエミカ達のグループにいこうと言ってきた。
正直、私は嫌だった。
エミカのグループはクラスの中心といっていいほど権力があって、いつも明るく楽しそうだった。
エミカはいつもクラスの中心で、小柄で可愛い。
でも・・・いじめの中心人物でもあった。
最初はミナミがいじめられていた。
先週まではユキがいじめられていた。
今はキョウコがいじめられている。
クラスの女子はいつもビクビクしていた。
気を使って、機嫌とって、何でも従って・・・
私はそんなの絶対に嫌だった。
だからあんまり関わらないようにしてたのに・・・
でも、まーいっか。
リサが一緒だし、
もしかしたらエミカと仲良くなれるかもだし!
こうして、私はグループのことを了承してしまった。
「エミカっ!!よろしくねっ!!」
「よ・・よろしくっ」
「うん、よろしくー★」
ここからが、
すべての始まりだった―