REAL
「・・・はぁ?何それ・・・」
エミカは明らかに怒っていた。
ナツミとユイもキレている。
「・・・それユミにしか言ってないの?」
「う、うん」
「はぁ?!まじ意味わかんねー!!」
ガンッ!!
エミカが近くのごみ箱を蹴り飛ばした。
「なんでそーゆーことうちらにも話さないわけ?!男好き以上に腹立つんですけどっ」
ガンッ!!
また蹴り飛ばした。
「うちらは隠し事とかないのに」
「ムカつくー!」
「よしっ、リサハブこ」
「いいねー」
「じゃ、あとでみんなに言っとくわ★」
私をおいて、どんどん話が進んでいく。
キ〜ンコ〜ン カ〜ン・・・
「やばっチャイムだ!エミカ戻ろう!」
ナツミとユイが教室へと走る。
私も行こうとした時、エミカに腕を掴まれた。
「もうリサと喋んないでね」
ドクン・・心臓がまた大きな音をたてる。
「でもさっ、急だと変に思われない?だから・・」
「それでいいじゃん」
ごまかそうとしたが途中でさえぎられた。
「だから、喋んないでね★」
「う、うん・・・」
今はこう言うしかなかった。
じゃないと自分がいじめられるから・・・