REAL

「ユミ遅ーい!!どこいってたのー?」
教室に戻ると、笑顔でリサが話しかけてきた。
女子からの視線が痛い。
「さっきタクヤがね・・・って、ユミ?聞いてる?」
「・・・」
「ユミー?」
「・・・」
「ちょっと?大丈夫?」
「・・・あ・・・ごめんごめんっ、ぼーとしてたわっ、もう先生来るから戻りなよっ」
シカトするのが辛くて、つい喋ってしまった。
怖くてエミカが見れない。
「あ、うんっ、後で話聞いてねっ★」
声がでなくて、頷くことしかできなかった。


これからはリサがいじめられるんだ。
助けたいけど・・・でも・・・
てゆーか、喋っちゃったよ。
うちもハブかれるの・・・?
いじめられるなんて、絶対に嫌だよ。

今までエミカのいじめを見てきたから、なおさら怖かった。
頭が混乱して授業に集中できない。


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